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LANケーブルにはいくつかの種類がありますが、「PoE対応」の製品があります。PoEとは「Power over Ethernet」の略で、LANケーブルで電力を供給できるものです。使われるシーンは、防犯用のネットワークカメラが代表例です。

PoEを利用することによるメリットには、以下があります。

・設置場所の自由度が広がる
ネットワークカメラは屋外や天井に設置されるため、ACアダプタとLANケーブルの両方を取り回すのは面倒です。PoE対応ネットワークカメラを使うことで、電源がない場所や電源を設置しづらい場所でも利用できます。

・電源工事が不要になる
ネットワークカメラを導入する際には工事を伴いますが、PoE対応で電源工事が不要になるため、コストダウンを図れます。

・配線がシンプルになる
ネットワークカメラには電源が必要ですが、PoE対応製品ならLANケーブルだけで十分になります。これにより、面倒なケーブルの取り回しがスッキリします。

一方、PoE対応製品は依然として割高です。工事代金の節約分と合わせたコスト計算を行いましょう。

PoEには、いくつかの規格があります。「PoE（IEEE 802.3af）」「PoE+（IEEE 802.3at）」「PoE++（IEEE802.3bt）」です。ネットワークカメラの対応規格と同じハブ、ケーブルを選ぶ必要があります。

なお、PoE対応の給電距離は100mです。ただしこれは理論値で、安定的に給電できる距離は短くなります。

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